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梅若玄祥新作「冥府行~ネキア」 能の死生観と通じるギリシャ悲劇

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梅若玄祥新作「冥府行~ネキア」 能の死生観と通じるギリシャ悲劇

梅若玄祥(右)とミハイル・マルマリノス

 人間国宝の観世流能楽師、梅若玄祥(げんしょう)(67)が7月、国立能楽堂(東京・千駄ケ谷)とギリシャで、古代ギリシャの長編叙事詩「オデュッセイア」を能に仕立てた新作「冥府行~NEKYIA(ネキア)」(笠井賢一脚本、ミハイル・マルマリノス演出)を上演する。

 「オデュッセイア」は、ギリシャ軍の英雄、オデュッセウスのトロイ攻略後から帰国までの波乱に満ちた10年を描く冒険物語。新作はその11章に当たる「ネキア」を基に、魔女のキルケー(玄祥)の助言に従い、死後の世界に行ったオデュッセウス(観世喜正)が死者や予言者のティレシアス(玄祥の2役)に出会い、故郷の窮状などを聞く-という物語。

 2役を勤めるほか、節付けと振り付けも担う玄祥は「新作能の依頼をマルマリノスさんから受け、(あの世と現世を行き来する)能の形で演じる方が良いと思った。現代語に近い形で演じたい」と話す。

 玄祥は5年前もアテネの古代劇場で能を舞ったが、今回はエピダウロスにある古代円形劇場で毎年開催される演劇祭「アテネ・エピダウロスフェスティバル2015」に招待された。

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