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【話の肖像画】ピアニスト・小山実稚恵(2)今も大切な師の教え

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【話の肖像画】
ピアニスト・小山実稚恵(2)今も大切な師の教え

小学校4年生の時、吉田見知子ピアノ教室の発表会で演奏 小学校4年生の時、吉田見知子ピアノ教室の発表会で演奏

 仙台市で生まれ、3歳から盛岡市で育ちました。楽器メーカーのピアノ教室で手ほどきを受けた後、母が盛岡市内の教室を訪ねて回り、吉田先生に出会うことができました。母は発表会が自由な雰囲気で、子供たちが楽しそうで元気なのを見て、ここならばと思ったそうです。

 すごく単純な理由でしたが、その通り最初からとても楽しかった。すぐに弾ける曲と、我慢してじっくり取り組むべき曲をバランス良く取り交ぜ、練習嫌いの私が楽しくできるようにと導いてくださいました。

 現在は年間で50~60回ほどのペースで演奏会を続けていますが、目前の公演プログラムとともに、1カ月先、3カ月以上先の演目と3つに分け、それぞれを楽しみながら練習して本番に備えることができているのは、吉田先生の指導法によるものです。

 リズム遊びなど音感教育をいち早く取り入れながら、「ピアノの練習がどんなに大変でも勉強や行事など学校のことをきちんとやりなさい」「すてきな演奏に耳を澄まし、上手な人を祝福して心からの拍手を送りなさい」「広く社会や世界に目を向けて豊かな人間になりなさい。そこから豊かな音楽が生まれる」と教えられ、音楽もいっそう好きになりました。コンクールは、目標に向かって頑張ること、優れた演奏に数多く触れて視野を広げるためにと考えてくださってのことでした。(聞き手 谷口康雄)

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