産経ニュース

劇団若獅子「おたふく物語」 笠原章・土田早苗、夫婦の情愛しみじみと

エンタメ エンタメ

記事詳細

更新


劇団若獅子「おたふく物語」 笠原章・土田早苗、夫婦の情愛しみじみと

 昭和62年に解散した劇団「新国劇」の精神を継承したい、と元劇団員の笠原章(66)を中心に活動を続けている劇団「若獅子」。15日から日本教育会館一ツ橋ホール(東京都千代田区)で、山本周五郎原作の「おたふく物語」を上演する。

 「おたふく物語」は、「国定忠治」や「月形半平太」など男の芝居を中心に人気の「新国劇」には珍しかった人情芝居。平岩弓枝の脚本で、市井に生きる庶民の哀歓や夫婦の情愛をしみじみと描き、「新国劇」の名優、島田正吾と森光子で上演された。

 時代は江戸末期。腕は良いが、大酒飲みの彫金師の貞二郎(笠原)と、父母を亡くした後、妹を立派に育て上げたおしづ(土田早苗)は親方の取り持ちで夫婦になり、つましいながらも楽しく暮らし始める。そんな折、政治犯として追われるおしづの兄、栄二郎(緒形幹太)が現れ、ふとしたことから貞二郎はおしづの不貞を疑い…。

 「周五郎先生の本が素晴らしく、人情の機微に泣かされる作品です。テーマは普遍的で、今でもどなたの心にも深く共感してもらえると信じています」と笠原。演出は田中林輔。

 第2部では、「殺陣を舞う 雪月花」と題して、命の尊さと平和への感謝の気持ちを若獅子らしい迫力ある殺陣と踊りで描く。

 17日まで。問い合わせは劇団若獅子(電)03・3356・9875。(亀岡典子)

「エンタメ」のランキング