産経ニュース

【イスラム国殺害脅迫】「暗殺教室」「笑点」…テレビ番組の「配慮」相次ぐ “行き過ぎ”に懸念も

エンタメ エンタメ

記事詳細

更新

【イスラム国殺害脅迫】
「暗殺教室」「笑点」…テレビ番組の「配慮」相次ぐ “行き過ぎ”に懸念も

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による日本人殺害脅迫事件を受け、テレビ各局がアニメの放送を見送ったり、娯楽番組の演出や構成を変更したりするケースが相次いでいる。刻一刻と変化する情勢への「配慮」が理由だが、自粛の行き過ぎに懸念を示す声も出ている。

 フジテレビは、24日に予定していたアニメ「暗殺教室」第3話の放送を見送った。登場人物がナイフを振り回すシーンが含まれており、同局広報部は「事件が進行しているなかで、情勢に配慮した」と説明。今後の放送は未定という。

 また、テレビ朝日は23日放送の音楽番組「ミュージックステーション」で、楽曲や歌詞の一部を変える措置を取った。アイドルグループ「KAT-TUN」は「死ぬか生きるか」という意味のある新曲「Dead or Alive」を披露する予定だったが、別の楽曲に変更。ロックバンド「凛(りん)として時雨」は、歌詞の「諸刃のナイフ」を「諸刃のフェイク」などと言い換えて歌った。同局広報部は「昨今の状況を鑑み、番組とアーティスト側が協議したうえで変更した」としている。

 さらに、日本テレビでは25日の娯楽番組「笑点」で、予定していた三宅裕司さん(63)と小倉久寛さん(60)のコントを、別のお笑いコンビのネタに差し替えた。同局総合広報部は「昨今の情勢に配慮した」と説明。変更前の番組内容は不明だが、事件を連想させるような場面があったとみられる。

 こうした各局の措置について、立教大の服部孝章(たかあき)教授(メディア法)は「事件と直接、関係のない番組での過剰な自粛には疑問を覚える。苦情や批判を避けるための対応が問題の本質をずらしてしまう。報道番組でこそ注意を払い、事件の背景を掘り下げる努力をしてほしい」と話している。

「エンタメ」のランキング