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【回顧 平成26年】伝統芸能 歌舞伎に頼もしい若手の奮闘

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【回顧 平成26年】
伝統芸能 歌舞伎に頼もしい若手の奮闘

竹本住大夫(左)の最後の舞台となった東京公演=5月26日(国立劇場提供)

 ■歌舞伎座に200万人

 新開場した歌舞伎座(東京・銀座)は4月まで1年間にわたった柿葺落(こけらおとし)興行が終了。劇場観光目的ではなく、中身(芝居)で観客をどれだけ引き留められるか、正念場の時期に入った。

 柿葺落興行でのベテラン世代の奮闘に、市川染五郎(41)を筆頭とする30、40代の若手が刺激を受け、本興行の主力となりつつあるのが頼もしく、集客にもプラスに働く。今年11月末で入場者200万人を達成し、好調を持続している。ただ、東京では歌舞伎公演数そのものが多いこともあり、既視感にとらわれる狂言立ての月もある。

 今年は、前川知大や長田育恵ら若手劇作家が同世代の歌舞伎俳優と組み、新作に挑戦した。同時代の多様な才能の参入は歌舞伎の活性化には必須だ。伝統の継承と同時に、平成生まれの“古典”誕生のため、果敢な挑戦を応援したい。

 来年1月、中村翫雀(かんじゃく)(55)が四代目鴈治郎(がんじろう)を襲名するのは明るい話題。一方で、大叔父の名跡である中村歌右衛門襲名を延期した中村福助(54)、坂東三津五郎(58)ら働き盛りの俳優の病気療養は懸案事項だ。

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