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【花形出番です】歌舞伎俳優・中村歌昇さん(25)(2)

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【花形出番です】
歌舞伎俳優・中村歌昇さん(25)(2)

歌舞伎俳優・中村歌昇

 ■力士役での襲名で12キロ増

 今年7月まで足かけ4年、父・又五郎との同時襲名披露興行を行いました。これも支えてくださったみなさんのおかげで、心から感謝しています。

 振り返ると波乱のスタートで、襲名興行の出発点となる平成23年9月の新橋演舞場公演の2日目、父がアキレス腱(けん)を切ってしまった。終演後、泣きました。又五郎・歌昇襲名で又五郎がいなくなったら、どうなるのか。でも、一番つらいのは父自身です。僕は父の芝居も踊りも大好きですから、この機会、大きなお役を勤める父を見たかった。

 父も無念だったと思います。終演後、病院に行くと、僕を心配させないために「神経が通ってないから痛くない」と、平然としていました。翌日からは母が毎朝晩、着物姿で車椅子の父の送迎です。病院と演舞場楽屋を何往復もし、間はお客さまへのご挨拶。大変そうな顔一つしなかった。執念で舞台を勤める父、それを支える母を目の当たりにし、自分も頑張らなければ、と力が入りました。

 襲名ではいろいろなお役をさせていただきましたが、父との「連獅子」は夢だったのでうれしかった。あと、襲名最後の役となった「(双蝶々曲輪(ふたつちょうちょうくるわ)日記の)角力(すもう)場」も、できることは最大限やろうと。播磨屋(はりまや)(中村吉右衛門)のおじさんが相手で出てくださり、力不足は分かっていたので、力士役のために体重を12キロ増やし、少しでも様(さま)になるようにしたかったです。おじさんがいろいろなことを教えてくださって、勉強になりました。(談)

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