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十二月大歌舞伎 獅童が「幻武蔵」 「己との戦いを幻想的に見せる新しい試み」

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十二月大歌舞伎 獅童が「幻武蔵」 「己との戦いを幻想的に見せる新しい試み」

中村獅童

 宮本武蔵の妖怪退治伝説が残る、姫路城が舞台の新作「幻武蔵」(森山治男作、坂東玉三郎演出)が12月2日から、歌舞伎座(東京・銀座)の「十二月大歌舞伎」昼の部で上演される。二刀流の剣豪を中村獅童(42)が演じる。

 「武蔵は姫路城に妖怪退治に行ったものの、自分自身と対峙(たいじ)します。それは、人生は死ぬまで修業という新たな発見でもあります」

 天守の主、小刑部(おさかべ)明神(尾上(おのえ)松也)と向き合う武蔵の前に、分身のように幻の武蔵が10人以上も登場。幻と群舞のような立ち廻りを見せるなど、「己との戦いを幻想的に見せる新しい試みになりそう」(獅童)という異色の舞台だ。

 玉三郎が長らく舞台化構想を温めていた作品で、玉三郎自身も淀君の霊役で出演。玉三郎がライフワークとして取り組む泉鏡花作品の世界に近く、同じく姫路城天守閣が舞台の「天守物語」に通じる物語だという。

 「道具もシンプルで、台本も説明的ではなく、お客さまが想像力豊かに楽しんでいただける作品です。幻の武蔵のアンサンブル感にご注目ください」

 武蔵といえば、叔父の萬屋錦之介主演の映画シリーズが有名だ。獅童も「子供の頃から叔父の武蔵が大好きだった」と話すが、今回はリアルになり過ぎない武蔵を目指す。

 昼はほかに、「義賢(よしかた)最期」「二人椀久(ににんわんきゅう)」。夜は通し狂言「雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)」。26日まで。(電)0570・000・489。(飯塚友子)

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