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東北弁で罵詈雑言 痛快、元気に 鈴木京香、戯曲「鼬」で究極の悪女役

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東北弁で罵詈雑言 痛快、元気に 鈴木京香、戯曲「鼬」で究極の悪女役

「良い人が一人も出てこないお芝居。まるで方言の格闘技」と話す鈴木京香 (小野淳一撮影)

 「悪口とけんかの連続ですが、方言で何のてらいもなく、罵(ののし)り合えるのが痛快です。解放感があって、私、お稽古でどんどん元気になっています!」。全編を通じ、東北弁で罵詈(ばり)雑言の応酬が続く異色の戯曲「鼬(いたち)」(真船豊作、長塚圭史演出)に女優、鈴木京香(46)が主演する。鈴木が演じるのは、村の鼻つまみ者の悪婆、おとり。仙台出身者として方言に寄せる思いも大きい。(飯塚友子)

 劇作家、真船豊が昭和9年に発表した代表作。福島県福良村(現郡山市)出身で、大学中退後に農民運動に従事した真船らしく、農村社会の濃密な人間関係の中で、むき出しの欲望がぶつかり合うさまを描く。初演当時、大反響を呼んだ。

 鈴木演じるおとりは、東北の寒村で“泥棒鼬”と忌み嫌われる女。盗癖や遺産相続のトラブルで故郷を追われたものの、羽振りが良くなって戻り、旧家を守る義姉、おかじ(白石加代子)の前に現れる。

 鈴木が「こんなに悪口を言うのも言われるのも、先々ないでしょう。ものすごいエネルギーが必要で大変な役」と苦笑する、けた違いの嫌われ者。おかじに罵声を浴びせられても高笑いし、「何もおら お前の生き血吸うわけでねえからな」と、うそぶく。気品ある素顔との落差が激しいが、意外にも戯曲を読み、迷わず出演を決めたという。悪女役へのあこがれと東北の言葉で展開する戯曲にひかれた。

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