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【シネマティックな人々】脚本を読み込む力のある役者を 「映画24区スクール」が目指すもの

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【シネマティックな人々】
脚本を読み込む力のある役者を 「映画24区スクール」が目指すもの

 三谷さんが危機感を抱くのには、隣国の韓国との差があまりにも大きいという現実がある。三谷さんによると、韓国には1日に7~8時間ものカリキュラムが組まれた演劇大学が無数にあって、そこを出ないと俳優といえないほど態勢が整っている。だから社会的テーマの映画にも一流の俳優がどんどん出て、興行的にも成功し、国際的な評価も集めているという。

 「たとえば『シークレット・サンシャイン』でカンヌ国際映画祭の女優賞を獲得したチョン・ドヨンは、次の作品は低予算で全裸のシーンもあったが、脚本がすばらしくて出たと言っている。こういうのは日本ではまずない。役者が力を持っていないからです。芸能事務所にマネジメントされている以上、商品ではあるが、少なくとも表現者としてのプライドは捨てるな、と言っています」

 映画24区スクールでは、ワークショップとしては異例の事前オーディションを行い、ある程度の基礎がない人は受講できないことになっている。逆にやる気があれば毎月でも参加が可能で、現在は8割方の参加者が芸能事務所に所属しているプロだという。

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