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【シネマティックな人々】脚本を読み込む力のある役者を 「映画24区スクール」が目指すもの

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【シネマティックな人々】
脚本を読み込む力のある役者を 「映画24区スクール」が目指すもの

 「おもしろく見せるというより、一番大切なのは感情がここにある、ということです。自分が何をやったか覚えていない、相手だけに集中して芝居をする、というのは実際の現場ではあまりない。だから芝居をして自然と感情がわき出る瞬間のスイッチを見つけてほしいと思っている。演じている方の心が動いたら見ている方も心が動く。それを目指しましょうと言っています」と熊切監督は訓練の狙いについて語る。

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 設立6年目となる映画24区だが、当初から俳優の育成は大きな柱だった。ただこれまでは週末だけのワークショップで、それだと本格的な力が身につかない。監督と10日間、みっちりコミュニケーションを取る時間を持つことで、脚本を読み込む力、自分で考えてプランを出す力を体得してもらいたいと考えた。

 「役者は感覚やセンスでやるものではなく、録音や照明と同じ技術職だと言っている。役者には体や声を使う部分と脚本を読み込む力が求められるが、日本の役者は後者が弱い。特にテレビドラマの作り方は安易で、自分のセリフがあるページしか台本を渡されていなかったりする。どんどん受け身になっていて、監督に自由に演出してくださいなんて言っている。そうではなく、みんなでものを作っていく感覚を養ってほしいと思うんです」と、映画24区の三谷一夫社長(38)は力説する。

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