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「平成中村座」NY公演に喝采 早替わりに「アメージング!」

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「平成中村座」NY公演に喝采 早替わりに「アメージング!」

 終演後のカーテンコールでは温かな拍手が続き、勘九郎らが安堵(あんど)と高揚の入り交じった表情で、満員の客席に応えた。勘三郎が生前、「3度目のニューヨークでは、『怪談乳房榎』をやる」と決めていた公演を引き継ぎ、やりきったことへの満足感があったようだ。

 勘九郎は昨年末、ニューヨークで「怪談乳房榎」を上演することに実は不安を漏らしていた。

 「東洋人は海外の人に、みんな同じ顔に見える。(早替わりをしても)分からないのではないか」

 しかし、舞台芸術を見慣れているニューヨークの観客は、英語のイヤホンガイドを付け、ブロードウェーの舞台と同様、作品を楽しんだようだ。初めて歌舞伎を見たというホセ・ラペスさん(30)は、「もっとニューヨークで歌舞伎をやってほしい。滝の場面は、ポンチョ(かっぱ)配布も含め面白い。早替わりは衣装もキャラクターも変わって面白かった」と話していた。

 平成中村座は平成12年、勘三郎が江戸の芝居小屋を現代に蘇(よみがえ)らせようと東京・浅草で始め、2004年にはニューヨーク公演を実現。メトロポリタン・オペラハウス隣に仮設劇場を建てて「夏祭浪花鑑(なにわかがみ)」を上演し、ニューヨーク・タイムズで絶賛され、07年も「法界坊」を成功させた実績がある。海外公演には毎回、日本の職人も引き連れ、日本文化発信の場にもしてきた。

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