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【鑑賞眼】東急シアターオーブ「オーシャンズ11」

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【鑑賞眼】
東急シアターオーブ「オーシャンズ11」

 演技に幅広さ、光った山本耕史

 ラスベガスのカジノを舞台に、犯罪界のドリームチームが難攻不落の金庫破りに挑む-。天才詐欺師、ダニー・オーシャンとその仲間たちの一大ミッションをスタイリッシュに描いたミュージカル。

 主演にSMAPの香取慎吾、相手役に観月ありさを迎えた華々しい配役。平成13年に大ヒットした同名映画を、宝塚歌劇団の小池修一郎の脚本・演出で舞台化。23、25年の宝塚上演を経て今回、セットを刷新、新曲も加え新装した。

 開幕した途端、キャストのスター性が観客の目をくぎ付けにする。香取のダニー・オーシャンは、服役を終え、囚人服を脱ぎ捨てると、胸ボタンを開けた白シャツ姿でちょい悪男を想起させるダンスを披露。大人の色気を見せつける。そんなダニーに愛想を尽かし、スター歌手を目指す妻、テスを演じる観月は、歌声涼やか、居るだけで美しい。

 特筆すべきは、オーシャンの右腕、ラスティー役の山本耕史。香取を支える山本という構図は、16年の大河ドラマ「新選組!」の近藤勇&土方歳三コンビをほうふつさせる。山本は、キレのあるダンスとセクシーな歌声はもちろん、コミカルにおどけたりと、演技の幅広さを見せる。八面六臂(ろっぴ)の働きでオーシャンを支える姿は、香取と作品をもり立てようとする山本の意気込みを伝えるようだった。

 宙づりやイリュージョンなど、エンタメ要素が豊富で最後まで飽きさせない。6日まで、東京・渋谷の東急シアターオーブ。大阪公演あり。(津川綾子)

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