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日本文化に遊ぶ あでやかに舞う四季 初夏の風物詩「東をどり」今年90回

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日本文化に遊ぶ あでやかに舞う四季 初夏の風物詩「東をどり」今年90回

 7年前から舞踊劇をやめ、3時間超だった構成を2幕の舞踊に短縮。90回目の今回は、新たに日本舞踊花柳(はなやぎ)流四世家元の花柳寿輔(じゅすけ)さん(83)が総合演出を担う。1部は清元節の祝儀物「青海波(せいがいは)」、2部は「にっぽんの四季」と題して、芸者衆が春夏秋冬を華やかに踊る。

 過去にも部分的に「東をどり」にかかわった寿輔さんだが、総合的に舞台を任された今年は「6年後の東京五輪を意識し、舞台機構も駆使して、美しい日本の四季を立体的に見せたい。芸者ならではのあでやかな踊りで、『東をどり』を再び東京名物にしたい」と意欲十分。春は桜、夏は水芸、秋は震災復興を願う東北民謡、冬は菊池寛の「藤十郎の恋」がそれぞれモチーフになり、名場面集のような趣になりそうだ。

 宝塚歌劇や商業演劇の振り付けでも活躍し、現代の観客ニーズを熟知する寿輔さん。地方(じかた)(演奏家)の高齢化など時代の変化も感じる中で今回、ミュージカル的な舞台も検討したといい、「今の観客が来年も見たくなる舞台にする」と平成の「東をどり」復権の第一歩を目指している。

 問い合わせはチケットホン松竹(電)0570・000・489。入場料は2500~9千円。

                   

【用語解説】東をどり

 東京・新橋の芸者が毎年春、新橋演舞場(東京・銀座)で技芸を一般に披露するため行う舞台興行。大正14年の新橋演舞場こけら落としから始まり、戦争中の中断を挟んで昭和23年に再開。戦後は川端康成や谷崎潤一郎らが舞踊劇を書き下ろし、美術を横山大観らが手がけるなど、文壇画壇の大家も参加。長らく主役を務めた立役「まり千代」は宝塚のスター以上の人気を集めた。

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