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日本文化に遊ぶ あでやかに舞う四季 初夏の風物詩「東をどり」今年90回

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日本文化に遊ぶ あでやかに舞う四季 初夏の風物詩「東をどり」今年90回

 新橋芸者衆が総出演する「東(あずま)をどり」が今年、90回目の節目を迎える。大正14年の初公演から続く東京の初夏の風物詩だ。「芸の新橋」と花柳界(かりゅうかい)で一目置かれる芸の発表を目標にしてきたが、邦楽や日本舞踊が身近ではなくなった今、「東をどり」は日本文化の入り口の役割も担い、平成の現代に合わせた変化を遂げつつある。(飯塚友子)

 公演は新橋演舞場(東京・銀座)で24~27日に開かれる。期間中は普段は「一見(いちげん)さんお断り」の花柳界の門が開き、演舞場を大きな料亭に見立て、約60人の芸者衆が踊りを披露するほか、東京吉兆など6料亭の弁当、幕あいにお茶席、日本酒も楽しめる。

 「東をどり」が芸だけでなく和食やお茶、お花なども含めた日本文化を総合的に楽しめる現在のスタイルに変わったのは、平成19年の新橋花柳界発祥150周年の節目だった。その経緯について、東京新橋組合頭取としてプロデューサー役を担う、老舗料亭「金田中」の岡副真吾さん(52)は「日本の音楽や踊りなど、われわれの“当たり前”を今、紹介することに意味がある」と話す。

 背景にあるのは、日本文化が身近でなくなった現状への危機感だ。「和食は世界無形文化遺産に登録され注目されているが、日本文化は総合的なもの。その入り口として、『東をどり』で日本文化をトータルで遊んでほしい」

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