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大林宣彦監督「野のなななのか」 舞台は北海道、配給は大分の会社

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大林宣彦監督「野のなななのか」 舞台は北海道、配給は大分の会社

ふるさとの底力

 ふるさと孝行をしよう。それが大林宣彦監督(76)の口癖だという。17日に全国公開される大林監督の新作「野のなななのか」は、北海道芦別市を舞台に市民総出で協力したふるさと映画だ。しかも配給を手がけるのは大分市にある会社で、まさに地方の力が存分に発揮された映画といえる。(藤井克郎)

 「野のなななのか」の撮影は、ほぼすべてが芦別市で行われた。物語は、病院だった古い建物で暮らす92歳の光男(品川徹)が倒れるところから始まる。親族や関係者が集まる中に謎の女、信子(常盤貴子)もいた。彼女によって次第に明らかになっていく光男の過去。光男は戦前、樺太で出会った綾野(安達祐実)が忘れられずにいた。

 死者が生と死の間をさまよう七七日(なななのか)=四十九日をテーマに、花々が咲き乱れる丘や雪に覆われた田舎道、郷土料理のスープ「ガタタン」など、芦別の風景、風土がふんだんに登場。建物内部も休業中の木材工場内にセットを組んで撮影された。

 「法要のシーンには百数十人がエキストラで出ていますし、俳優さんの送迎から美術の設営、車両の運転に毎日の炊き出しと、できる限りボランティアで手伝った。大林監督からは、市民の手作りによる新しい映画の作り方だとお褒めの言葉をいただきました」と映画製作委員会の副委員長を務める梅田正孝(しょうこう)さん(58)は振り返る。

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