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福島発 再生の物語 「物置のピアノ」「家路」

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福島発 再生の物語 「物置のピアノ」「家路」

 ■「物置のピアノ」風評被害に悩むモモ農家の少女は…

 ■「家路」無人の町に1人の青年が帰ってくる

 映画の世界で東日本大震災の「その後」を描く動きが続いている。東京電力第1原発事故があった福島では、住民にとって決して忘れることができない記憶をフィルムに焼き付けようと、風評被害に悩むモモ農家を舞台にした映画「物置のピアノ」(似内千晶監督)が住民の協力で完成した。原発事故で立ち入り禁止になった無人の町に1人の青年が帰ってくる「家路」(久保田直監督)も全国公開されている。(櫛田寿宏)

◇医

 「物置のピアノ」は福島県北部、福島第1原発からは阿武隈山地を隔てた場所にある桑折(こおり)町が舞台だ。高校3年生の宮本春香(芳根京子)は、物置の中でピアノを練習するのが日課。ある日、東京で暮らす大学生の姉の秋葉(小篠恵奈)が帰ってくる。不器用な春香にとって、明るく社交的な姉はまぶしく、少し苦手な存在だった。

 原作者の原みさほさん(25)は桑折町出身。「姉妹の葛藤劇に原発事故の話を加えた。劇的な展開はないが、そこに住む人の実感に近いストーリーを意識した」と話す。春香の一家は新鮮なモモを地元のイベントで販売するが、そのとき春香たちは、放射能による健康被害を懸念する人から心ない言葉を浴びせられてしまう。

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