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【きょうの人】海自出身トランペッター、類家心平さん(37)音楽隊の経験糧に「探究は一生」

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【きょうの人】
海自出身トランペッター、類家心平さん(37)音楽隊の経験糧に「探究は一生」

 「唇をふるわせて音を出すので肉体の一部が楽器になる。音を自ら作り出す作業が面白い。探究を一生続けたい」

 トランペットとの出会いは小学4年の時だった。青森県八戸市の実家にあった父のトランペットをいじるうち、魅力に取りつかれた。小中学校では吹奏楽部で活躍。高校時代にジャズ界の巨匠マイルス・デイビスの音楽を聴いてジャズのとりこになり、トランペッターを志すようになった。

 音楽大学への進学も考えたが、ピアノ演奏やソルフェージュ(読譜などの基礎)は苦手。授業料も高額なので、あきらめた。

 海上自衛隊を選んだのは、音楽隊があり、「トランペットを吹きながらお金を稼げるという不謹慎な理由」から。だが、過酷な訓練は想定外だった。

 入隊直後の数カ月間は、音楽隊希望であっても他の隊員と同様の「基本教練」がある。「回れ右」といった団体行動の基本動作や持久走を必死にこなした。

 音楽隊に配属されるとマーチから歌謡曲、演歌、ジャズまで多様な曲を演奏した。雪が降る中、大湊基地(青森県むつ市)に入港する護衛艦に向かって演奏したのが懐かしい思い出だ。

 6年間の自衛官生活を経て上京。ジャズクラブに入り浸るうちに才能を見いだされ、「urb」というバンドでメジャーデビューした。全国でライブ活動を精力的にこなし、5日にはピアニスト中嶋錠二さんとの共作で「N.40゜」と題した自身4枚目のアルバムを発売する。ジャンルにとらわれない海自時代の演奏経験は、今の活動にも生かされているそうだ。(小田博士、写真も)

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