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青い目の噺家・快楽亭ブラック 没後90年に合わせ墓前祭 横浜の外国人墓地

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青い目の噺家・快楽亭ブラック 没後90年に合わせ墓前祭 横浜の外国人墓地

 明治・大正時代に“青い目の噺家(はなしか)”として寄席の人気をさらった「快楽亭ブラック」(ヘンリー・ジェームズ・ブラック、1858~1923)の没後90年に合わせて、墓前祭「快楽忌」が命日の19日、横浜外国人墓地(横浜市中区)で行われた。有志の「快楽亭ブラック研究会」=生出恵哉(おいづる・よしや)代表=が主催。昭和60年から開催されていたが、関係者の高齢化などにより平成19年を最後に休止していた。

 同会によると、ブラックはオーストラリア生まれの英国人で、6歳の頃に来日。外国の小説から題材を取った噺などで人気を博した。明治36年、英国の技師により日本初のレコード録音が行われた際には、吹き込みを行う芸人を紹介するなど協力。自身も9種の演題を吹き込んだ。英語教育や自由民権運動にも関わったという。父親は横浜で日刊英字紙「ジャパン・ガゼット」を創刊するなど功績を残したジャーナリストのジョン・レディ・ブラック。

 「快楽忌」には、ブラックの養子の孫の妻で浜松市の須藤春子さん(76)や、横浜市在住で落語芸術協会(桂歌丸会長)所属の真打、桂枝太郎さん(36)らも参加。「ブラック」という名前にちなみ黒ビールが供えられた墓前では、読経のテープが流れる中、参加者らが静かに焼香した。

 その後、近くのレストランでしのぶ会を開催。桂さんが落語を披露すると、会場は笑いに包まれた。須藤さんは、「立派な墓前祭ができて幸せ。ただ感謝しかありません」と話した。

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