「連続ドラマW 真犯人」23日から 上川隆也、熱い刑事魂に心地よい風

 
WOWOWの「連続ドラマW 真犯人」に出演する(左から)内田有紀、上川隆也、小泉孝太郎

 昭和49年に発生した誘拐殺人事件とその時効が成立する1年前の63年、さらに新たな殺人事件が発生した平成20年と、3つの時代にわたって事件が交差するクライムサスペンス「連続ドラマW 真犯人」(日曜午後10時、全5話)が23日からWOWOWプライムで始まる。主演の上川隆也は最終話まで見終え「心地よい風を感じた」と話し、刑事たちの熱い魂を描いたドラマの魅力をアピールした。

 江戸川乱歩賞受賞作家・翔田寛(しょうだ・かん)の同名小説をドラマ化。平成20年、静岡県で男性が殺害される。この事件の捜査に当たる刑事で小泉孝太郎が演じる日下は、男性が昭和49年に誘拐殺人事件で男児を亡くしていたことを知る。日下は昭和の事件を掘り下げることが男性殺害の解明につながると考え、誘拐殺人事件の捜査に携わっていた元刑事で上川が演じる重藤(しげとう)を訪ねる。

 「面白いんですよ、課せられるものがあるというのは」。上川がそう話すように、重藤は誘拐殺人事件発生時に28歳の刑事として捜査の応援部隊に、時効成立1年前には特別捜査班を率いる42歳の管理官として捜査に従事。日下が訪ねてくる平成20年には警察を引退した62歳の元刑事として3つの時代を演じた。

 上川は「重藤は事件と相対して2回負けている男。その重さ、壁を常に目の当たりにしている男がどのように変遷していくのかを考えるのは、演者としてはとても楽しい作業だった」と振り返る。

 一方、小泉は自身が演じた日下について「平成の事件を担当するが、重藤と出会うことで一緒に真相に向かって歩いていける。その時間はものすごくぜいたくで、不思議な時間でした」という。

 日下は重藤に加え、誘拐殺人事件の被害男児の姉で内田有紀が演じる理恵にも接触し、次第に真相へと迫っていく。

 内田は理恵について「遺族の深い悲しみ、人には理解できない苦悩を感じながら、『やっぱり自分は幸せになってはいけないんじゃないか』という葛藤の中で生きていく女性。人生をともに生きないと嘘になると思い、寄り添うような気持ちで演じていたので、非常につらい日々でした」と撮影を振り返った。

 小泉は「重藤のこれでもかという執念、無念。心の奥深くにしまってあるその気持ちが詰まった骨太なドラマになっている。(視聴者は)刑事の気持ちと一緒に昭和、平成という時代を堪能できる」と強調。上川は全5話を見終え、「最終シーンまでたどりついたとき、画面を見ているにもかかわらず心地よい風を感じた。この物語を一緒に体験してください」と訴えた。(大塚創造)