【シネマプレビュー】いのちの深呼吸 - 産経ニュース

【シネマプレビュー】いのちの深呼吸

ドキュメンタリー映画「いのちの深呼吸」の1場面 (C)DRIFTING CLOUD PRODUCTIONS, LLC 2017
 自殺防止活動に取り組む岐阜県の僧侶、根本一徹(いってつ)さん(46)の日常に密着した米国製ドキュメンタリー。根本さんの元には日本全国の自殺志願者から大量の電話やメールが寄せられる。だが自身は重い心臓の病を抱えていた。
 根本さんは決して聖人君子ではなく、カメラの前で思い切り悩みまくる。母親からは「体力がないのに人なんて救えない」と諭されるし、映画は容赦なく根本さんの弱さをあぶり出す。仏教と縁遠い米国人のラナ・ウィルソン監督だからこそ映し出せたむき出しの人間性で、改めて映像の力に気づかされた。8日、東京・ポレポレ東中野で公開。1時間27分。(藤)
 ★★★★(★5傑作 ★4見応え十分 ★3楽しめる ★2惜しい ★1がっかり)