映画「寝ても覚めても」唐田えりか 元恋人と同じ顔の男性が… - 産経ニュース

映画「寝ても覚めても」唐田えりか 元恋人と同じ顔の男性が…

唐田えりかは「理解しがたい心理の考察を楽しんでほしい」と話す(桐山弘太撮影)
もし現在の恋人と元恋人の顔がそっくりだったら…
 モデルから俳優に進出した唐田えりか(20)。映画出演2作目「寝ても覚めても」(浜口竜介監督、東京・テアトル新宿などで全国公開中)でヒロインを射止めたかと思えば、作品は5月のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出。人生初のレッドカーペットを歩いた。
 「これで自分が変われるのではないかと強く感じました」と唐田。演技の難しさに苦しみ何度もやめたいと考えた俳優業を、ようやく続けてよかったと思えた得難い瞬間だった。
 原作は作家、柴崎友香の同名の恋愛小説。唐田が演じたのは、同じ顔をした元恋人と現在の恋人の間で激しく恋心が揺さぶられるカフェ店員の朝子だ。
 「不思議な感情が大胆に描かれています。朝子は結局、どちらの男性を選ぶのか。全編にわたってみなぎる緊張感も楽しんでほしい」と、唐田は期待する。
 演技については、浜口監督から「相手のお芝居をよく見て聞きなさい」と口酸っぱく指導された。そのうえで、唐田は「きちんと相手に朝子の素直な気持ちを届けるようイメージして演じました」と振り返る。
 印象深いのは朝子の場当たり的ともとれる生き方だ。見ず知らずの男と路上でいきなりキスをして交際するようになったり、何もかも放り出して行方不明になったり…と、理解に苦しむ場面が多い。
 実際、思いのままに生きる朝子の姿は不自然だとして、本作の評価は割れているが、唐田は「私は朝子を理解できる。これだと思い込んだら容易には曲げない質ですからね」と擁護した。(高橋天地)
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 【あらすじ】カフェで働く朝子(唐田えりか)はコーヒーを届けに行った先で会社員の亮平(東出昌大)と出会い、ほどなく交際することになる。ただ朝子には秘密があった。亮平は朝子が大学生時代に恋に落ちた麦(ばく)(東出)とうり二つだったのだ。