【聴きたい!】クラシック名盤 ピアソラ:「ブエノスアイレスのマリア」 感性揺さぶるタンゴの魅力 - 産経ニュース

【聴きたい!】クラシック名盤 ピアソラ:「ブエノスアイレスのマリア」 感性揺さぶるタンゴの魅力

ピアソラ:「ブエノスアイレスのマリア」
 今年の北半球の夏は本当に暑い! 日本の裏側のアルゼンチンは今が冬。その首都で、タンゴの故郷ブエノスアイレスでちょうど50年前、A・ピアソラはこの大作を発表した。「タンゴ・オペリータ」という副題は「ちっちゃなオペラ」の意味。
 台本を担当した詩人H・フェレールは、多種の移民文化の中で生まれ育ったタンゴという独特の音楽の歴史・性格を、聖母と同じ名のマリアという年若い娼婦(しょうふ)の生涯と重ね合わせた。そのスペイン語の詩的味わいを生かしたピアソラの音楽は、実に切なく、聴き手の感性を強く揺さぶる。特に、マリアが歌う「受胎告知のミロンガ」の旋律は力強く美しい。
 初演者の一人、名歌手A・バルタールを迎えた小松亮太ほかの熱い演奏で(製品番号SICC-1644/5)。(モーストリー・クラシック 編集部 寺田俊也)
 ソニー 3672円