「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」本田翼

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ドラマ「絶対零度」出演の本田翼(酒巻俊介撮影)

未来の犯罪を阻止する刑事

 人気刑事ドラマシリーズ「絶対零度」の7年ぶりの新作。シーズン3となる今回は、人工知能(AI)によって日本国民の個人情報などを解析し、発生前の重大犯罪の犯人を事前に割り出す「未然犯罪捜査システム(ミハンシステム)」が登場。実用化プロジェクトを任された未然犯罪捜査チーム(ミハン)が、システムが見つけた危険人物を捜査し、未来の犯罪の阻止を目指す。

 「ミハンシステムは全くの絵空事というわけじゃない。監督からは最初に、遠くない未来で実用化される可能性があると聞き、興味深いです」。チームの紅一点、過去の出来事で心に傷を抱える女性刑事、小田切唯を熱演する。初めての刑事役だといい、オファーが来たときは「これまでは学生役が多かったのに、26歳にして、とうとう大人の女性を演じる年齢になったんだ…」と感慨深かったという。

 「役作りは完全なる想像」と言い切る。ドラマや映画など物語では数多く登場する女性刑事だが、現実にはやはり男性刑事に比べると少なく、参考にできそうな実在の人物がいなかったという。加えて「台本を読んだら『え、これ本当に刑事ドラマなの?』みたいなことを結構やっているので、想像に頼るしかなかった」と笑う。

 犯罪を未然に防ぐため、潜入捜査を行う小田切は、ある時はホテルマン、ある時は料理人と七変化。「むしろスパイ映画みたい」と振り返る。「潜入シーンの演技は毎回真剣。料理人のシーンでは、実際にアジの3枚下ろしができるようになった」と喜び、「刑事ドラマの撮影でアジのさばき方を覚えるって、ちょっと面白いですよね」。

 アクションは未経験だったが、武術の心得があるという役柄のため、現在は体幹から鍛え、ジャブやフックなどの基本動作から、男性に苦手意識を持つ小田切の得意技“金的”もこなす。「はじめはケガさせちゃったらどうしようなんて考えていたけれど、きれいに回し蹴りが決まるとスカッとする」と良い笑顔。「(小田切は)気が強いけど、それは必死に自分を守ろうとする意識の裏返し。言葉遣いも荒く、演じたことがないタイプ」という。

 未来の重大犯罪を阻止するというSF的な要素の刑事ドラマ。「刑事ものをたくさん見ている方にこそ、楽しんでほしい。毎週ドキドキしてもらえるはず」と話した。(文化部 三宅令)

 ●フジテレビ 月曜午後9時~

 ほんだ・つばさ 平成4年生まれ。東京都出身。中学1年でモデルデビューし、ファッション誌「non-no」などで専属モデルを務め、今後は「MORE」を中心に活動する予定。女優としても活躍しており、27年にはドラマ「恋仲」(フジテレビ系)でヒロイン役を演じ、今年公開された映画「今夜、ロマンス劇場で」にも出演している。