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山梨のリニア、地上の8割にフード JR東海が知事らに回答

リニア中央新幹線の実際のルートを使った実験線に設置されている防音防災フード(右)=山梨県笛吹市(渡辺浩撮影)
リニア中央新幹線の実際のルートを使った実験線に設置されている防音防災フード(右)=山梨県笛吹市(渡辺浩撮影)

 建設中のリニア中央新幹線の地上区間に防音防災フードを設置するよう山梨県や沿線市町が求めていた問題で、JR東海の宇野護副社長は21日、甲府市内で長崎幸太郎知事や市町長と会い、地上区間の8割にフードを設置すると回答した。

 知事らは昨年9月、騒音対策や富士山噴火による降灰などの防災面から防音防災フードの原則設置を求める要望書をJR東海の金子慎社長に手渡した。宇野副社長は今年3月に知事と極秘に会い、設置に前向きな反応を示していた。

 リニア中央新幹線は品川-名古屋間の9割近くがトンネルだが、山梨県内は開通済みの実験線も含めた83・4キロのうち3分の1の27・1キロが地上区間で、沿線7都県で最も長い。

 JR東海によると、地盤が弱くフードが設置できない場所や周囲に民家がない場所の計10カ所は防音壁で対応する。県立リニア見学センター(都留市)はフード設置対象外となった。

 長崎知事は記者団に「これが最大限の対応だと思う。誠意ある対応をいただいた」と評価した。

 一方、静岡県内で着工できず、品川-名古屋の令和9年開業が困難になっていることについて、宇野副社長はこの日のリニア中央新幹線建設促進山梨県期成同盟会総会でのあいさつで「静岡県や関係者のご理解をいただいて、早期に着工して一日でも早い完成を目指す」と改めて述べた。

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