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米特使が中国側と気候変動で協議 数少ない協力分野で米側の出方探る習政権

ケリー米大統領特使(ゲッティ=共同)、中国の解振華・気候問題担当特使
ケリー米大統領特使(ゲッティ=共同)、中国の解振華・気候問題担当特使

 【北京=三塚聖平】バイデン米政権で気候変動問題を担当するケリー大統領特使は15日、上海で中国側との接触を開始。17日までの滞在中に、中国の気候変動問題担当特使である解振華(かい・しんか)氏と協議を行う。米中関係は、台湾情勢などをめぐり緊張を増しているが、温暖化対策は数少ない協力可能な分野と両国ともに位置付けており、習近平政権も米側の出方を探っている。

 ケリー氏は、14日に上海入りした。中国外務省によると、滞在中に気候変動問題での協力や、国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)について解氏と意見交換を行う。

 バイデン政権の高官による訪中は初めてで、中国外交担当トップの楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)(よう・けつち)共産党政治局員や、王毅(おう・き)国務委員兼外相らと会談する可能性も指摘されている。

 バイデン政権は、台湾や香港、新疆(しんきょう)ウイグル自治区をめぐる問題で対中批判を強めており、3月に米アラスカ州で行われた外交トップ会談でも双方の主張は平行線をたどった。香港紙は「気候変動は、米中が『協力可能な領域』と認める分野だ」と指摘しており、両国が一致して協力姿勢を打ち出すことができるか注目される。

 中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は15日付の社説で「中国の利益を損なう妥協は絶対にしない」と牽制(けんせい)した。米側が、世界最大の温室効果ガスの排出国である中国に排出削減目標の強化を求めるとの見方もあり、バイデン政権の要求を慎重に見極める方針。

 ケリー氏と向き合う解氏は、中国政府で気候変動交渉の責任者を長く務め、一度引退したが、2月に気候変動問題担当特使として再登用された。ケリー氏とも旧知の間柄とされる。

 こうした中、中国外務省は15日、中国、フランス、ドイツの首脳による気候変動に関するオンライン会合を16日に開くと発表した。習氏が出席するという。バイデン氏は、22~23日にオンライン形式で主催する気候変動サミットに習氏を招待しており、中国はその先手を打った格好だ。

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