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東芝の車谷社長が辞任、買収提案めぐり経営対立 後任は綱川会長

(左から)車谷暢昭氏、綱川智氏
(左から)車谷暢昭氏、綱川智氏

 東芝は14日、車谷暢昭社長兼最高経営責任者(CEO)が同日付で辞任したと発表した。後任として綱川智会長が社長を兼務する。東芝は英投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズから受けた買収提案をめぐり、経営陣内の対立が深まっていた。車谷氏は平成29年から30年までCVC日本法人会長を務め、他の取締役らは提案を「私物化」と判断したもようだ。

 指名委員会の委員長も務める永山治取締役会議長(中外製薬名誉会長)ら一部経営陣は、以前から大株主のファンドなどの排除に動く車谷氏の経営姿勢を問題視していた。永山氏はオンラインで開かれた記者会見で、車谷氏の辞任について「経営安定化の道筋を付けて再生ミッションが完了したことから辞任の申し出があり、受理した」と述べた。

 CVCが6日付で送付した買収の初期提案は、東芝株を1株5千円、総額2兆3千億円規模で買い取り、7~8月にTOB(株式公開買い付け)を目指す内容。東芝は詳細な提案が出た場合、独立して提案を審査する特別委員会の設置を取締役会が決議することも想定していた。

 ただ、永山氏はCVCの初期提案について「内容が乏しく、大変唐突だ。慎重な検討を要する問題が少なからずある。極めて流動的な情勢だ」と指摘した。車谷氏の辞任はCVCの買収提案の行方にも影響を及ぼしそうだ。

 車谷氏は三井住友銀行の副頭取やCVC日本法人会長などを経て、平成30年4月に会長として東芝入りした。2年後には綱川氏と入れ替わる形で社長となり、再建を陣頭指揮してきた。しかし企業統治などをめぐり株主と対立。昨年の定時株主総会では再任議案の賛成が57%台にとどまり、今年6月の総会での再任が危ぶまれていた。また、トップダウンの経営手法には社内からも反発の声が上がっていた。

 綱川智氏(つなかわ・さとし)東大卒。昭和54年東芝。東芝メディカルシステムズ(現キヤノンメディカルシステムズ)社長などを経て平成28年6月東芝社長。令和2年4月から会長。65歳。東京都出身。前社長の車谷暢昭氏は退任。14日付。

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