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【USJ開業20年④】夢の世界支える9千人 パフォーマー貫く使命感

USJでパフォーマンスを披露する谷口亜湖さん=令和元年10月
USJでパフォーマンスを披露する谷口亜湖さん=令和元年10月
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 華やかなパレードを楽しむ人々の中から、幼い子供をせわしなくあやす父親の姿が浮かび上がって見える。その親子の曇った表情が、自分たちのパフォーマンスで無邪気な笑顔に変わったとき、何にも代えがたい喜びを感じた。

 昨年までユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市、USJ)でパフォーマーとして働いていた谷口亜湖(あこ)さん(24)はこう振り返る。

 谷口さんは小さいころから何度もUSJを訪れ、ショーやパレードの非日常的な雰囲気に憧れた。公立校としては珍しい演劇科がある兵庫県内の県立高校を平成27年に卒業後、USJのオーディションに合格。さまざまなショーに女優や司会役として出演してきた。

 一変したのは新型コロナウイルスの感染拡大で臨時休業に入った昨年2月。出演予定のショーは中止され、4カ月後に営業を再開してもパレードの自粛が続いた。

 新天地を目指して職場を去る仲間もいた。自身も自宅にこもって悩んだが、「USJで得たものを新たな舞台で試したい」という思いに駆られ昨年8月に退職。熊本県を拠点に立ち上げられた劇団「096K(オクロック)熊本歌劇団」に心機一転、入団した。

 今は5月に予定される劇団のお披露目公演に向け、苦楽を共にするメンバーと練習を重ねる。谷口さんは「USJではお客さん一人一人と共有する一瞬一瞬で、お客さんの心をつかむことを学んだ。この経験はどの舞台にも通じる。思わず笑ったり泣いたりすることで日々のつらいことを忘れられるエンターテインメントを届けたい」と話す。

特色が弱点

 テーマパークの魅力は巨大施設によるものだけでなく、そこに働く人たちが作り出している。「パレードが代表するように、来場客と従業員が心を通わせて得られる喜びに魅力の源泉がある」と山内孝幸・阪南大教授(マーケティング論)は語る。

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