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日立が1兆円で米IT企業買収 「ルマーダ」世界展開加速

オンライン記者会見で、米IT企業のグローバルロジック買収を発表する日立製作所の東原敏昭社長=31日午後
オンライン記者会見で、米IT企業のグローバルロジック買収を発表する日立製作所の東原敏昭社長=31日午後

 日立製作所は31日、米IT(情報技術)企業のグローバルロジックを買収すると発表した。有利子負債の返済額などを含む買収総額は96億ドル(約1兆円)で、電機業界では過去最大級となる。グローバルロジックが欧米などに持つ豊富な顧客基盤を取り込み、日立のモノのインターネット(IoT)基盤「ルマーダ」を海外展開する。

 グローバルロジックは2000年創業で、米カリフォルニア州のシリコンバレーに本社がある。通信や金融、自動車など幅広い業種向けにデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組む企業が使うシステムを開発しており、21年度の売上高見通しは約1300億円規模。

 グローバルロジックに45%を出資する投資ファンドなどから全株を取得する。各国規制当局の承認などを経て、7月末までに手続きを完了する計画だ。

 日立はルマーダを活用して社会課題を解決したり、企業経営を効率化したりするサービスに力を入れている。17年3月期に9千億円だったルマーダ関連事業の売上高は、22年3月期には1兆6千億円に達する見通しだが、海外展開は遅れ気味で、売上高に占める海外の割合は3割にとどまる。

 グローバルロジックは欧米に400社以上の顧客を抱えるほか、14カ国に2万人超の従業員がいる。日立の東原敏昭社長は、31日にオンライン上で開いた記者会見で「(買収は)ルマーダを進化させ、グローバル展開を加速させるために行う」と強調した。

 日立はここ数年、グループ再編を加速している。日立化成を昭和電工に昨年売却するなどグループ会社の選別を進める一方、約7千億円を投じてスイス重電大手ABBの送配電事業を昨年買収したように、攻めの姿勢を強めている。

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