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富士フイルム古森会長が退任 トップ21年「後進に託す時期が来た」

富士フイルムホールディングスの古森重隆会長
富士フイルムホールディングスの古森重隆会長

 富士フイルムホールディングス(HD)は31日、約21年間にわたり経営トップを務めてきた古森重隆会長兼最高経営責任者(CEO)=(81)=が退任し、最高顧問に就く人事を発表した。6月下旬の株主総会を経て正式決定する。東京都内で記者会見した古森氏は「まさに後進に託す適切な時期が来たと判断した」と語った。

 後任の会長に助野健児社長(66)、社長兼CEOに後藤禎一取締役(62)が昇格する人事も併せて発表された。

 古森氏は、昭和38年に富士写真フイルム(現富士フイルムHD)に入社し、平成12年6月に社長に就任。デジタルカメラの台頭で主力商品だった写真フィルムの市場が急速に縮小する中、「第二の創業」ともいえる多角化で経営資源を医療や事務機器などに移し、業績回復を成し遂げた。安倍晋三前首相ら政界との親交も深く、19~20年にはNHK経営委員長を務めた。

 記者会見で古森氏は、20年以上のトップ就任期間を振り返り、「経営陣がリーダーシップを取り、それぞれの持ち場で従業員が全力で役割を果たしてくれた。富士フイルムの改革は成功した」と評価。退任を決意した理由について「私自身がやることはほぼ成し遂げた。今後の経営を担う人材も育ち、新しい事業構造も整ってきた」と説明した。新型コロナウイルス禍でも堅調な業績を確保できるまで会社が成長したことも理由に挙げた。

 新社長に就任する後藤氏に対しては「海外駐在員経験が長く、国際感覚豊かな人物。戦略的に事業を成長させてきた優れた手腕が、今後グループ全体の経営に生かされることを確信している」とエール。後藤氏も「身の引き締まる思いだ」と述べ、医療事業の一層の成長やデジタル化の推進、人材育成に注力する考えを示した。

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