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【USJ開業20年①】攻めの真髄、「進撃」のコラボで見せた

 エンターテインメントの新境地を拡張現実(AR)が作り出していた。

 多くの世代が夢中になって遊んだゲームの中のマリオが、ここでは自分のすぐ隣にいるとありありと感じられる。ARの技術を搭載したゴーグル越しに、マリオらが声をあげながらリアルに駆け抜けていくのだ。

 現実世界は決して愉快なことばかりではない。だが、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)のゲートをくぐり新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」のアトラクションに乗り込めば、一瞬で懐かしい記憶に目覚め、無邪気な笑顔にさせてくれる。この娯楽性は任天堂が追求するゲームの本質そのものだ。

 新エリアは過去最高の約600億円を投じ6年余をかけて建設。マリオの生みの親、任天堂の宮本茂代表取締役フェローが完全監修し、新型コロナウイルスによる2度の延期を経て今月18日、開業にこぎ着けた。

 宮本氏は「任天堂とユニバーサル・スタジオ(US)で作るなら世界初のことをやりたかった。最新技術と両者の経験をすべてぶち込んだインタラクティブ(相互作用的)なアトラクション。あらゆる世代が五感を使ってマリオの世界を体験できる」と自負する。

攻めてV字回復

 デフレから完全に抜け出せない日本社会で、USJは毎年のように入場料を値上げする攻めの経営を進めてきた。平成13年の開業時は5500円だった入場料は現在休日は8700円。客は離れるどころか、逆に引き寄せられる。

 振り返れば挫折はあった。開業初年度こそ入場者は1102万人を記録したが、不祥事もありしばらく800万人台で低迷。東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県)の足元にも及ばず、「大阪のお荷物」と揶揄(やゆ)されたこともあった。

 V字回復したUSJの力の源泉とは何か。そのカギは、外部とのコラボレーションにある。

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