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五輪訪日客受け入れ断念 影響「限定的」の声も さらなる観光戦略見直しへ

五輪マークのモニュメントと国立競技場(奥)=東京都新宿区
五輪マークのモニュメントと国立競技場(奥)=東京都新宿区

 東京五輪・パラリンピックの海外客受け入れ見送りが、大会会場周辺の宿泊施設などに戸惑いを広げている。ただ、20日の決定が影響を与えるのは「一週間程度の宿泊に過ぎない」などとして、影響は限定的との声も聞かれた。新型コロナウイルス禍ですでに訪日客から国内客向けに観光戦略の転換を迫られている事業者にとっては、さらなる集客策見直しの機会といえそうだ。

 「訪日客が来ないと売り上げは期待できない。残念だ」。マラソンのスタート地点とゴール地点となる、札幌大通り公園近くのホテル従業員は残念そうにつぶやいた。

 大通り公園は氷雪像が立ち並ぶ「さっぽろ雪まつり」の会場としても知られるが、こちらも今年の開催は中止。「札幌駅近くは宿泊者も戻ってきているが、大通り公園やすすきのは壊滅的状態だ」と嘆いた。

 ただ、訪日客についてはすでに昨年からほぼゼロの状態が続いてきた。五輪観戦の訪日宿泊者が見込めないことに対しても「あまり影響はないかもしれない」と達観する気持ちもある。

 一方、都内のホテル関係者は「ここ数年、五輪観戦者も含めて訪日客が増え続けることを前提にホテルが建設されてきた。しかし、観戦者が来なくて出張需要も減っているので過当競争気味になっている」と指摘。ホテルからマンションへの転用の動きもみられるという。

 とはいえ、コロナ禍でも箱根など従来の人気観光地にはすでに国内客が大挙して訪れており、「訪日客だけに頼っていた地方の秘境のような観光地は厳しい状況だ。国内外の客に魅力を提供できる観光地かどうかが問われている」と話した。(大坪玲央)

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