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米テキサス停電、日本企業の車部品製造などに波及

 2月に米南部テキサス州を襲った記録的な寒波と大規模停電の影響が、日本の製造業に広がっている。石油化学製品などの生産が滞り、自動車をはじめとする完成品にも影響が出始めている。昨年末から半導体不足が深刻化しているが、他の部材に供給不安が広がる中で、供給網の混乱に拍車がかかる可能性がある。

 テキサス州は石油生産が盛んで石化の工場も多い。日本の化学大手も生産拠点を構え、自動車などの素材として供給している。

 三菱ケミカルは、自動車のテールランプカバーや店舗の看板などに使うアクリル樹脂の原料工場が、停電や寒波による配管の破損で停止。いまだに通常稼働には戻っていない。

 同州ではクラレも3工場で接着剤原料などを生産しているが、電力不足を受けた州政府からの要請で、2月中旬から計画的に生産を停止し、同様に完全再開していないという。信越化学工業も、水道管などに使う塩化ビニール樹脂の工場を一時的に止めた。

 東レは現地工場を構えていないが、自動車用エアバッグなどに使うナイロン繊維の生産が米化学メーカーからの原料調達難で減少。「なんとか出荷を増やしてもらえるよう調達先と協議している」と話す。

 一方、ホンダは北米の5工場の操業を22日から1週間程度停止する。半導体不足などに加え、寒波による停電で、部品メーカーの生産が一時停止したことも響いているという。

 トヨタ自動車も石化製品の供給不足を受け、セダン「カムリ」などの完成車やエンジンを製造する北米4工場の生産に影響が出る見通しだ。

 停電をめぐっては、通信用半導体などを手掛ける韓国サムスン電子の現地工場も停止。半導体不足がさらに深刻化し、スマートフォンなどの生産に影響が出るとみられている。

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