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宇宙ごみ回収に日本のベンチャー企業が相次ぎ名乗り 宇宙の環境問題を技術で解決

 エールなどが開発したのは、人工衛星から導電性テザーと呼ばれる長い紐を宇宙空間で展開し、地球の磁場を使って衛星を軌道から外すことで大気圏に突入させ、焼却廃棄する仕組み。あらかじめ打ち上げられる人工衛星に積んでおき、運用終了の際に衛星から導電性テザーを垂らす。収納性にも優れ、小型化が進む衛星内部にも搭載しやすいのが特徴だ。令和3年度中の実証実験を目指す。

 ALEはこのほか、中島田鉄工所(福岡県広川町)と東北大学が共同で開発した別のデブリ除去技術を採用。運用終了時に衛星の周囲に膜を展開させ、わずかに発生する大気の抵抗の力で衛星の軌道離脱を促す。こちらは令和元年12月に技術実証が完了。5年に世界で初めて放出予定の人工流れ星を積んだ衛星にも使われている。

 一連のデブリ除去技術の開発を進めるため、ALEはこのほど、ベンチャーキャピタルなどから総額22億円の資金調達を実施した。

 今月20日にカザフスタンから打ち上げられるロケットには、アストロスケールのデブリ除去衛星とともに、宇宙ベンチャーのアクセルスペース(東京都中央区)が福井県から開発を受託した小型衛星も積まれる。

 1957(昭和32)年、世界で初めて当時のソビエト連邦が打ち上げて以来、8千もの人工衛星が宇宙に送り込まれ、そのうちの約4400機以上が地球を周回している。ベンチャー企業を中心に小型衛星の打ち上げは増える一方で、過密状態だけでなく、故障した衛星との衝突なども増えている。

 あらゆる可能性を秘めた宇宙の持続可能な利用が求められる中、日本発のデブリ除去技術が世界をリードする。(松村信仁)

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