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中国、対中包囲網に警戒 対米関係改善にらみ苦慮 クアッド首脳会合

中国外務省の趙立堅副報道局長(共同)
中国外務省の趙立堅副報道局長(共同)

 【北京=三塚聖平】中国の習近平政権はクアッドについて、「インド太平洋版の北大西洋条約機構(NATO)」(王毅国務委員兼外相)と警戒している。新たな対中包囲網の形成に反発するが、バイデン米政権との関係改善も模索しなければならず、対応に苦慮しているのが実情だ。

 中国外務省の趙立堅報道官は12日の記者会見で、4カ国首脳会合に対し「第三国を標的にしたり、その利益を損なったりすべきでない」と強調した。

 習政権は、4カ国が対中連携を深める動きに神経をとがらせる。バイデン政権発足前からクアッドを念頭に「偽の多国間主義を推し進めれば、新たな分裂や衝突を引き起こすだけだ」(王氏)と牽制(けんせい)。昨年から中印国境地帯で続いてきたインド軍との対峙(たいじ)状態を2月に解消させるなど、4カ国の連携にくさびを打つような動きも見せている。

 18日にはバイデン政権下で初の米中外交トップによる直接会談も控える。香港問題などをめぐり米国による対中姿勢は厳しさを増しており、中国側が当初期待したように米新政権との間で関係を改善できるか不透明感が強まっている。

 復旦大学米国研究センターの張家棟教授は、4カ国首脳会合を行ったバイデン政権の対中政策について、米側も中国との対立激化を望んでいないものの、「米側が『間違い』と考える路線に中国が向かえば、同盟国と協力し対処するという信号を出している」との見方を中国紙に示している。

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