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マック営業利益、過去最高 カサノバ流「ファミリー重視」が奏功

 嵐の船出の中、カサノバ氏は自身が全国47都道府県を回り母親の意見を聞く店舗行脚を宣言、独自開発のスマートフォンアプリで顧客の声が直接届く仕組みも導入した。同時期に公表した事業再建計画では、大量閉店や老朽化店舗の改装などの店舗改革やメニュー改革といった、マクドナルドでの食事体験の向上という地道な施策を打ち出す。家族連れが改装した店に少しずつ戻り、月次の既存店売上高がマイナスからプラスへ転じたのは、計画より数カ月遅い27年12月のことだった。

 以降、形勢は逆転する。既存店売上高は前年同月を超え続け、28年12月期にV字回復を達成。成長軌道へ戻し、30年から3カ年の中計で、次の成長加速に向け、「未来型店舗体験」「デジタル」「デリバリー」を打ち出し、コロナ禍の“一人勝ち”を支えることとなった。

 令和3年12月期の業績予想は、コロナ禍で不透明感が続く中、デリバリーの全国展開を推進するなどし、前期を上回る全店売上高と営業利益の計画を組んだ。人の流れが新常態で変わる中、郊外店やドライブスルー利用は好調でも、都心店や駅前店など、人の流れを取り込んできた店舗業績は戻っていない。創業50年を迎える今期に正念場を迎えそうだ。(日野稚子)

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