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業績悪化、賃上げ厳しく ベア要求は各労組判断 自動車総連春闘方針 

記者会見で春闘について説明する自動車総連の高倉明会長=14日午後、東京都港区
記者会見で春闘について説明する自動車総連の高倉明会長=14日午後、東京都港区

 自動車総連は令和3年春闘で、従業員のベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分の金額を掲げず賃金の絶対額を重視する姿勢を維持することを決めた。ベア要求の可否や金額などは各労組が新型コロナウイルスによる影響も含め、それぞれの事情を踏まえて決める。業績が悪化する企業では賃上げは厳しくなりそうだ。

 自動車業界の2年春闘では、トヨタ自動車が賃金水準は既に国内トップレベルにあるとの判断から、ベアについてはゼロ回答を選択した。

 トヨタグループの労働組合でつくる全トヨタ労働組合連合会は昨年12月、3年春闘のベア要求で、具体的金額を掲げない方針を示した。今月15日の中央委員会で正式決定する。

 トヨタは昨年、コロナの影響で落ち込んだ生産や販売が後半から回復。3年3月期連結業績予想を当初から上方修正したものの、最終利益は前期比30・3%減の1兆4200億円を見込む。こうした状況からベア復活は難しいとの見方もある。

 自動車業界では今年に入り、大手メーカーが世界的な半導体不足を受けて減産に踏み切る動きが広がるなど、回復している業績が悪化する懸念は消えない。

 自動運転や電動化の技術で競争が激化し、異業種も参入するなかで、自動車総連の高倉明会長は「優秀な人材の育成は最重要課題。

競争力の最大の源泉である人への投資が必要だ」と訴える。

 3年春闘をめぐっては、労働組合の中央組織の連合がベア水準を「2%程度」とする統一要求を決めた。

 一方、経団連はコロナ禍で業績が悪化した企業でのベアは「困難」と指摘。中西宏明会長も「今の経済情勢で賃上げできるところは少ないと思う」との認識を示している。(宇野貴文)

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