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英EUのFTA交渉を再開へ 関税発生見込みドーバー海峡で大渋滞 

ジョンソン英首相=12月15日、ロンドン(ロイター)
ジョンソン英首相=12月15日、ロンドン(ロイター)

 【ロンドン=板東和正】英国と欧州連合(EU)は21日、自由貿易協定(FTA)締結に向けた交渉を行う。FTAを批准するEU欧州議会は「20日深夜まで」の妥結を求めてきたが、英EUは同日までの協議で主要課題をめぐる立場の隔たりを埋められず、交渉の継続を決めていた。年末の期限まで残り1週間余りとなる中、交渉決裂の危機が迫っている。合意したとしても、議会承認を経ずにFTAを暫定的に発効させる可能性がある。

 FTA交渉では「EUの漁船による英周辺海域での漁業権」や「企業の公正な競争環境の確保」の主要課題で協議が難航している。

 特に、漁業権をめぐっては英EU間に「大きな相違」(EUのフォンデアライエン欧州委員長)があり、協議が進んでいない。

 英国は現在、EUとの経済関係などが維持される離脱の「移行期間」にあるが、同期間は年末に終了する。移行期間中にFTAを発効させなければ、英EU間の貿易に関税が発生し、欧州経済が混乱する。すでに英仏間を結ぶドーバー海峡では、来年1月からの関税発生を見込み、年末までに食料品などを運ぶため英国に向かおうとするトラックの渋滞が発生している。

 FTAの発効には、英EU双方の議会で批准する必要がある。だが、欧州議会は「20日深夜まで」に妥結できた場合に限り、年内に承認する方針を示していた。欧州議会外務委員会のマカリスター委員長は20日夜、合意が得られなかったことを受け、自身のツイッターで「欧州議会は年内に合意を批准する立場ではなくなる」と明言した。

 英EUは交渉で合意した場合、混乱を避けるため、FTAを暫定的に発効させ、欧州議会の承認を後回しにする選択肢について協議するとみられる。

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