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11月輸出は4・2%減 コロナ再拡大で回復鈍化

財務省(飯田英男撮影)
財務省(飯田英男撮影)

 財務省が16日発表した11月の貿易統計(速報、通関ベース)では、輸出が前年同月比4・2%減の6兆1136億円だった。マイナスは平成30年12月から24カ月連続で、比較可能な昭和54年1月以降で最長だ。世界で新型コロナウイルスの感染が再拡大し、都市封鎖を含む厳しい移動制限を課した米欧向けが低迷した。

 輸入は11・1%減の5兆7469億円。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は3668億円の黒字で、5カ月連続の黒字となる。

 米国向けの輸出は2・5%減の1兆1813億円で3カ月ぶりにマイナス。航空機部品が37・1%減、医薬品は35・2%減と落ち込んだ。輸入も13・9%減の5931億円となった。

 また、欧州連合(EU)向け輸出も2・6%減の5610億円、輸入は17・3%減の6299億円。いずれも自動車が落ち込んだ。

 中国向け輸出は3・8%増の1兆3595億円と5カ月連続で増加。輸入は巣ごもり需要の高まりで携帯電話など通信機が伸び6・7%増の1兆6843億円と5カ月ぶりに増加した。

 日本の輸出減少が長期化したのは、平成30年に悪化した米中貿易摩擦で世界の貿易活動が低迷したのに加え、今年期待された半導体市場の回復がコロナ禍で妨げられた影響が大きい。

 コロナ禍からの持ち直しでは米国や中国向け輸出が牽引(けんいん)してきたが、ここにきて鈍化。観光支援事業「Go To トラベル」の全国一時停止で自粛ムードが強まり、個人消費も落ち込むとみられ、「来年1~3月期は再びマイナス成長に陥るリスクが高い」(農林中金総合研究所の南武志主席研究員)と指摘される。

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