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FB仮想通貨リブラが再出発 「ディエム」に改称 来年1月にも発行

デジタル通貨「リブラ」を模したコイン(ロイター)
デジタル通貨「リブラ」を模したコイン(ロイター)

 【ワシントン=塩原永久】米交流サイト大手フェイスブック(FB)の暗号資産(仮想通貨)「リブラ」の構想について、運営団体は計画を見直し、名称を「ディエム」に変えて再出発すると公表した。リブラに対して、各国の金融当局から金融犯罪に悪用されるなどとする懸念の声が相次いだためだ。運営団体は「世界通貨」を発行する当初の野心的な計画を縮小。金融当局の不信を払拭し、まずは実用化に漕ぎつけようとしており、早ければ来年1月にも発行されるとみられている。

 リブラの運営団体「リブラ協会」が1日、ディエムへの改称とともに、団体名称も「ディエム協会」に変えたと発表した。協会のリービー最高経営責任者(CEO)は声明で、「新たな名称は構想の成熟と独立性を示す」と述べ、発行への意欲を改めて強調した。

 リブラ協会は2019年6月に構想を発表した当初、ドルやユーロ、円などの複数通貨と連動した仮想通貨の実用化を目指した。しかしリブラがテロ資金集めや資金洗浄に使われたり、金融システムに悪影響を及ぼしたりしかねないとして、各国の金融当局などが警戒感を高めた。

 このため今回のディエムは仕組みが単純になり、単一通貨を裏付け資産とする仮想通貨となる。リービー氏はロイター通信の取材に対し、「元の名称(リブラ)は規制当局から厳しい反応を招いた当初の構想を連想させる」と指摘。ディエム協会は「FBは協会で特別な権限を持たない」として、協会がFBから独立して運営されると強調し、当局の警戒を解こうとしている。

 英米メディアによると、当初は米ドルだけに連動させる「ドル版ディエム」となる見通しで、現在はスイスの金融当局による審査を受けている。各国で通用する「世界通貨」としてではなく、まずは国際送金といった限定的な用途での実用化を優先するとみられる。

 英紙フィナンシャル・タイムズは先月、米ドル版のディエムが来年1月にも発行される可能性があると伝えた。スイス当局の承認次第だが、実用化されればFBが主導してきた仮想通貨構想の大きな一歩となる。

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