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人と会う時は不織布マスク 素材、形状で性能差 「富岳」分析

ウレタン製のマスクを着けてせきをした際のシミュレーション画像。飛沫のうち、黄色の点で示されているのは隙間から漏れた粒、青は素材を通り抜けて漏れた粒、赤は漏れずにマスク内や顔表面にとどまった粒を示す(理化学研究所・豊橋技術科学大・神戸大提供、京都工芸繊維大・大阪大・大王製紙協力)
ウレタン製のマスクを着けてせきをした際のシミュレーション画像。飛沫のうち、黄色の点で示されているのは隙間から漏れた粒、青は素材を通り抜けて漏れた粒、赤は漏れずにマスク内や顔表面にとどまった粒を示す(理化学研究所・豊橋技術科学大・神戸大提供、京都工芸繊維大・大阪大・大王製紙協力)
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 マスクをしてせきをしたときのしぶきについて、ウレタンや布より不織布でできたマスクの方が飛散を防ぐ効果が高い傾向にあることが、理化学研究所が運用するスーパーコンピューター「富岳」のシミュレーションで示された。理研が26日発表した。研究チームは、新型コロナウイルスへの感染を予防するため、人と集まるときは不織布マスクを使うなど、行動に伴うリスクを考慮したマスクの使い分けを提案している。

 研究チームはまず、それぞれの素材そのもののフィルター性能と通気性を実験で計測。そのデータをもとに、マスクの形状や人が装着した状態を再現したシミュレーションを富岳で行った。

 その結果、不織布のマスクはウレタンや布より、飛沫(ひまつ)を外に漏らさない性能が高い一方、通気性が悪く、装着時に息がしづらい傾向があると分かった。布製のマスクは不織布やウレタンに比べて通気性が良く、性能もウレタンより良いものがあることが分かった。

 理研チームリーダーで神戸大教授の坪倉誠氏は「ウレタン製はファッション性もあり、若い人もよくしているが、性能としてはあまりよくないことがわかった」と話した。

 その上で、「マスクは性能だけでは語れない。不織布は性能は良いが、毎回換えないといけない。布やウレタンは何回も使うことができる。性能と通気性と費用対効果を考えて選択してもらえれば」と指摘。通常のオフィスに行くだけなら息がしやすい布製を使い、人と集まって密になるような機会には不織布マスクを着けるというように、その日の体調や行動によって選ぶことを提案した。

 ただし、同じ素材でも製品によって性能にはかなりの差があり、たとえば不織布でも布より性能の劣る製品も市販されているので、その点は留意が必要だとした。

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