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楽天714億円赤字 携帯契約伸び悩み

楽天と米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツはスーパー大手の西友に出資すると発表した
楽天と米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツはスーパー大手の西友に出資すると発表した

 楽天が12日発表した令和2年1~9月期連結決算は、最終損益が714億円の赤字で、前年同期の141億円から赤字幅が拡大した。4月から本格開始した携帯電話事業への投資がかさんだ。大手3社による寡占に風穴を開け、料金引き下げのキーマンとして期待された同社だが、契約数は伸び悩み、大手の脅威にはなれていない。逆に大手の値下げで価格面での優位性が失われる懸念があり、価格以外の通信品質やサービス強化が求められそうだ。

 「(牛丼のように)楽天モバイルは安くて速くて良い。価格優位性もある」。オンラインで会見した楽天の三木谷浩史会長兼社長はそう強調した。

 楽天は大手3社の半値以下となる2980円の月額利用料に加え、自社が整備する通信網のエリアではデータ使い放題というプランを打ち出し話題を呼んだ。最初の1年は無料という大胆な戦略も打ち出している。ただ通信網の狭さがネックとなり契約者数は伸び悩む。同社によると契約者は11月時点で160万人。数千万人の顧客を持つ大手との差は大きい。

 楽天は会見で民間調査会社のMMD研究所が10月に行った調査で、利用者の満足度が大手を抑えて総合1位になった点も強調する。ただ、キャンペーンにより無料で使えることを前提に「満足」と回答した人も多いとみられ、料金が発生するようになってからも、現状のような高い満足度を維持できるかは不透明だ。

 特に政府の要請を受け、携帯各社はサブブランドを使った新プランを打ち出しており、楽天との価格差は千円程度にまで縮まってきている。こうした状況では、通信品質やサービスでの勝負となるが、新規参入のため自社通信網がまだ不十分な楽天にとっては分が悪い。MMD研究所の調査でも「サービス」や「通信品質」、「顧客サポート」への満足度は、4社中3位か4位と低迷していた。

 課題解消へ12日の会見では自社通信網の人口カバー率96%の達成時期を令和8年3月末から来年夏に5年前倒しすることを表明した。ただ、サービス面などの改善策については「順次発表したい」(三木谷氏)と述べるにとどめた。

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