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9月求人倍率1・03倍 6年9カ月ぶり低水準、雇用悪化続く

 厚生労働省が30日発表した9月の有効求人倍率(季節調整値)は1・03倍となり、1・04倍だった前月から0・01ポイント落ち込んだ。9カ月連続の悪化で、平成25年12月以来、6年9カ月ぶりの低水準。新型コロナウイルスによる景気の低迷は底を打ち、企業の生産活動は回復傾向が続くものの、雇用環境は依然厳しい。

 有効求人倍率は求職者1人当たりの求人数を示す。令和元年9月(1・58倍)からの1年間で0・55ポイント減少しており、年間の下げ幅ではオイルショックの影響を受けた昭和50年7月(0・62ポイント減)に次ぐ水準だ。

 総務省が30日発表した9月の完全失業率(季節調整値)は3・0%で、前月から横ばいだった。完全失業者数は前年同月比42万人増の210万人。パートやアルバイトなどの非正規労働者は前年同月比123万人減少の2079万人で、企業の業績悪化による非正規の雇用調整が進んでいる。

 一方、経済産業省が30日発表した9月の鉱工業生産指数速報(平成27年=100、季節調整済み)は前月比4・0%上昇し、91・6となった。経済活動の再開による需要の増加を背景に自動車や電子部品・デバイスなど13業種が上昇した。

 三菱UFJリサーチ&コンサルティングの小林真一郎主席研究員は、生産は回復傾向だが景気の持ち直しペースは遅く、「固定費を削減したい企業のリストラはこれから本格化する」と指摘。有効求人倍率は1倍割れが秒読みで、完全失業率も年内に3%台半ばまで悪化する可能性があるとみる。

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