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大戸屋HD社長解任へ コロワイドによる連結子会社化決定的に

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 大戸屋ホールディングス(HD)は17日、筆頭株主で、TOB(株式公開買い付け)で保有比率を引き上げた外食大手のコロワイドが求めていた臨時株主総会について、11月4日に開催すると発表した。議案はコロワイドが提案した経営陣刷新のための人事のみで、大戸屋HDによる会社提案は行わないことから、コロワイドによる連結子会社化が決定的になった。

 コロワイド側の株主提案は、現取締役11人のうち窪田健一社長を含む10人の解任と、新たに取締役7人を選任する人事の2議案。17日の大戸屋HD取締役会は「株主提案に賛成するか否かについては当社の株主の皆さまのご判断に委ねる」と決議するにとどめた。

 大戸屋HDをめぐっては、昨年10月、創業家から株式譲渡を受けて筆頭株主になったコロワイドがグループ入りを打診。以来、大戸屋HD定時株主総会でコロワイドによる取締役選任案に会社側が反対するなど主導権争いが続いた。しかしTOB成立でコロワイドの株式保有割合が約20%から46%超に上がり、連結子会社化のめどがついた。

 大戸屋HDは令和2年3月期に上場以来初の最終赤字に転落。国内既存店売上高は平成29年3月期から前期比マイナスが続き、客離れが進む。コロワイドは、コロナ禍の最中でも業績悪化を食い止め、改善への道筋を付ける必要がある。

 大戸屋は食材の仕込みから店内で行う「店内調理」を掲げ、一定のファンがいるとされる。コロワイドはそうしたブランド価値を守りつつ、傘下の外食チェーンで共通化している食材調達や物流網を活用してコストを圧縮し、値下げで客を呼び戻したい考えだ。

 今後はコロワイドが、TOB反対で“一枚岩”となった大戸屋HD社内をまとめきれるかも焦点だ。コロワイドが新取締役候補者として挙げた創業家出身の三森智仁氏は、急逝した父で創業者の久実氏への功労金支給などをめぐり現経営陣と対立。平成28年2月に退社した経緯がある。新経営陣には現取締役から1人が残留するが、コロワイド側との橋渡し役になれるかは不透明だ。(日野稚子)

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