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「万博までにかわいがってもらえれば」 大阪万博ロゴマーク制作のシマダタモツさん

大阪万博のロゴを制作したデザイナーのシマダタモツさん=大阪市浪速区(南雲都撮影)
大阪万博のロゴを制作したデザイナーのシマダタモツさん=大阪市浪速区(南雲都撮影)

 セル(細胞)をイメージした赤い円や楕(だ)円(えん)が非対称の輪を描き、ところどころに「目玉」がのぞく。奇抜さゆえ、ロゴマークへの選定直後からインターネット上で賛否を巻き起こした。「さまざまな意見はあるが、万博開催のころにはかわいがってもらえれば」とし「気持ち悪いとの声もあるが、マンガやお弁当など『2次作品』が次々と現れ、多くの人に遊んでもらっている。デザインチームのメンバーも、こんな発想があったのかと楽しんでいます」と冷静だ。

 素案ではバラバラの黒い円をイメージしていたが、万博のテーマ「いのちの輝き」を表現しようと検討を重ねるなかで生まれた。

 大阪生まれの大阪育ち。高校卒業後、グラフィックデザイナーを目指し専門学校に進んだが「イメージと違う」と中退。デザイナー事務所で働いた後、26歳で独立した。その後、企業の広告デザインを中心に手掛け、国内外で多くの広告賞を受賞してきた。

 デザイナーとしての原点は、5歳のときに大阪万博で見た「太陽の塔」だ。岡本太郎さんの「力強く迎合しない作風に感化されていった」。誕生日が同じという偶然もあった。今回の公募も当初は参加しないつもりだったが、万博に関わりたいとの思いがあり、自然とデザイン案を考えていたという。「岡本作品の足元にも及ばないが、あのようなインパクトを少しでも生み出したかった」。

 ロゴマーク選考委員会座長の建築家、安藤忠雄氏は発表会で「違った方向を向いて予定調和ではない。新しい時代を切り開こうとする意志がある」とメッセージを寄せ「迎合しない」作風を高く評価した。

 人生の節目に影響を与えている大阪万博だが「シンプルに面白く、来場者が元気になる万博になればいい」と気負いはない。自身のロゴマークがその中心に据えられるが「今も5年後も、信じられないと思う」と笑う。(黒川信雄)

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