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【オリパラ奮闘記】スポーツを通じた相互理解

テロ事件で亡くなった人をいたみ、ミュンヘン五輪のメインスタジアムで行われた式典=1972年9月(共同)
テロ事件で亡くなった人をいたみ、ミュンヘン五輪のメインスタジアムで行われた式典=1972年9月(共同)

 残念ながら世界では今も常にさまざまな紛争が起きています。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大もあり、人道的な危機も深まってきているように感じます。五輪でもこれまで、選手自身や国、団体、組織などによって、さまざまな主張が幾度となく繰り返され、中には惨劇に至ることもありました。

 父が東京、メキシコ、ミュンヘンと3度マラソンで五輪に出場していた影響もあり、私はまだ生まれていませんでしたが、メキシコ大会の陸上男子200メートルの表彰式での出来事は印象に残っています。米国代表の2人の選手が国歌演奏、星条旗掲揚中に人種差別への抗議の意図で頭を垂れ、黒い手袋をはめて拳を突き上げたのです。2人は国際オリンピック委員会(IOC)によって選手村から追放され、そして米代表からも除名されました。

 また、ミュンヘン大会では近代五輪史上最悪の出来事が発生します。開会10日目の9月5日、パレスチナの武装組織「黒い9月」がイスラエルに収監されているパレスチナ人の釈放を求め、イスラエル選手団の宿舎を襲撃。コーチと選手計11人を殺害したのです。

 父はその夜、街に出ていて、選手村入り口で2時間も足止めされ、厳しいチェックを受けたと語っていました。私は、スティーブン・スピルバーグ監督の映画「ミュンヘン」を見て概要を知りました。平和の祭典、しかも選手村内での事件に大変驚きました。テロが発生した日の競技は中止になりましたが、翌日午前10時からメインスタジアムで追悼式が行われ、競技は再開されました。

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