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JR東、来春30分終電繰り上げ オフピーク限定定期券も導入へ

 首都圏の路線の終電時刻繰り上げについて説明するJR東日本の深沢祐二社長=3日午後、東京都渋谷区の本社
 首都圏の路線の終電時刻繰り上げについて説明するJR東日本の深沢祐二社長=3日午後、東京都渋谷区の本社

 JR東日本の深沢祐二社長は3日の定例会見で、来春のダイヤ改正で東京駅から100キロ圏内の全路線で、30分程度終電を繰り上げる考えを明らかにした。大規模な終電繰り上げはJR発足後初めて。新型コロナウイルスの影響で終電利用が大きく減少していることや、ホームドア設置など終電後の工事時間を長く確保するのが狙いという。一方、オフピーク時限定で通常定期より安価で利用できる新定期券も今後導入する考えを示した。

 終電を繰り上げるのは、山手線や中央線、常磐線など東京から100キロ圏内の全路線が対象。例えば中央線の場合、現在のダイヤで高尾駅に午前1時22分に到着する列車の発車時刻が30分繰り上がり、高尾駅に1時前に到着するようになる見通し。一方、金曜など曜日によっては終電前に臨時列車を増発させるなど混雑回避にも努める。具体的な見直し区間や内容は10月に発表する。

 終電繰り上げの理由について深沢氏は、新型コロナの影響で山手線の上野-御徒町間では午前0時台の利用がコロナ流行前比で7割近く減るなど、特に深夜時間帯の利用が減少していることを指摘。そのうえで生活様式の変化から「コロナ収束後も利用は元に戻らない」と述べた。また、鉄道の設備工事の作業員の減少傾向が毎年続いている一方で終電後の設備の工事量は増えており、「効率的な作業体制を確保する」必要性も訴えた。

 一方、定期代の支給をやめる企業が増えていることから、交通系ICカード「Suica(スイカ)」を一定の区間で何度も利用した場合にポイントを還元する、現在の回数券に似たポイントサービスを来年度までに始める考えを示した。回数券と違い、事前申し込みは不要という。

 また、オフピーク利用を促進するための運賃見直しの方向性として、オフピーク時限定の定期券を現在の定期券よりも安く提供する一方で、通常の定期券を値上げするなど「トータルでプラスマイナスゼロにできないか制度設計を考えている」(深沢氏)とした。

 特急料金についても繁忙期と閑散期の差額を大きくすることも検討する。ただ、定期の運賃や料金は国土交通省との調整も必要となるため、2、3年後の導入になるとみられる。

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