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【しずおか輝く女性起業家】ヤマヘイ-ミカコーポレーション 野中美香社長(58) 天然素材で日本古来のだし提供

ヤマヘイーミカコーポレーション・野中美香社長
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 天然素材で製法にもこだわっただし商品の展開で、事業を拡大するヤマヘイ-ミカコーポレーション。野中美香社長(58)は、ライフスタイルに合わせ、手軽に、かつ栄養素を損なわずに摂取できるだし商品の開発に注力する。(那須慎一)

 --なぜ起業したか。また企業理念は

 「だし業界への新規参入企業が躍進し、だしの商品数は大幅に増えました。その大多数がうま味調味料を多用したもので、古(いにしえ)より守られ、育まれてきた天然素材のだしの味が消滅するのではと危機感を抱き、起業を決意しました。理念は『食物を製造していること、それはお客さまの命を預かること』を強く意識して仕事に励んでいます。座右の銘は、お客さまの喜ばれる商品づくりに励むことで後から利益がついてくるとの思いを示す『先客後利』です」

 --現在注力している事業は

 「現代の食生活は甘いもの、添加物などの摂取が非常に多く、ミネラルがとても不足しがちです。働く女性が増え、料理に時間が割けないなどの現代のニーズを的確に把握し、時代に即しただし商品の開発に注力しています。最近では、免疫力の向上や予防医療に関心が高まっていることに対応し、山海ミネラルがたっぷり入った新商品『365毎日おだし』も発売しました」

 --今に至るご苦労や思いは

 「だしの素材をパウダーにする際、うすでひくとうまみや風味が摩擦熱で損なわれてしまいます。一方で、微粒子でなければ喉越しが悪く製品にはできません。試行錯誤を繰り返すうちに水冷臼式製法の機械に出合いました。これはお茶の葉をひく機械で水産会社での転用は珍しいそうです。生産量は少なく、原料を最大限投入し、1時間に200グラムから300グラム程度しか作れませんが、これにより天然素材の良さを表現でき、料理の味を際立たせることにつながっています」

全12種類をそろえ、だしの味比べや組み合わせが楽しめる「おだしカクテル」
全12種類をそろえ、だしの味比べや組み合わせが楽しめる「おだしカクテル」
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 --足元の課題は。また、ウィズコロナ時代をどうとらえるか

 「ウエディングでの縁起物の品として、この2年ほど、非常に需要が高まり、売り上げもそれと比例して増えました。コロナの影響でこうした受注はいったんゼロになりましたが、通販などの販売は順調に推移しています。いずれにせよ、販路の拡充がテーマです。免疫を回復するためにだし素材は抜群の働きを持ちます。コロナの時代だからこそ必要な食品なのです。その点をアピールしながら通販に注力することが必須と捉えています」

 --新たに取り組みたい事業案件や目標は

 「環境に配慮した製品づくりです。どうしてもごみを増やしてしまう梱包(こんぽう)資材の検討などを始めています。次世代のために森の再生に関わりたいと考えています。短期目標は、コロナ禍でコスト削減など事業のスリム化を図り、乗り切っていきたいと思います。長期目標は、天然素材のだしのおいしさを一人でも多くの人に伝えたい。そのためにも自社のだしを使った椀(わん)物を提供するような専門店を開けたらうれしいですね」

講評「日本人が大切にしていただしを今の生活になじむように開発されたありそうでなかった商品展開。ブランド名『mizunoto(みずのと)』や商品名『おだしカクテル』『365毎日おだし』などのネーミングセンスがキラリ!消費者のマインドをキャッチしています。そこには、野中さんの熱い思い『日本のだし文化を継承したい』が商品名に込められているのを感じます」(るるキャリア代表取締役・内田美紀子)

■会社概要

・所在地 沼津市志下117

・設立年月日 平成25年6月20日

・主な事業内容 だし関連商品の製造、販売

・従業員数 7人(令和2年8月11日現在)

・資本金 100万円(同)

 のなか・みか

・生年月日 昭和36年11月16日

・出身地 伊豆の国市

・最終学歴 日大短期大学部食物栄養学科卒

・主な職歴 日大三島学園(現日大国際関係学部)職員、山平水産での経理職を経て、平成25年6月に起業し、現職。

・主な受賞歴 経済産業省の「The Wonder 500」を27、28年連続で受賞

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