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武田がベンザなど大衆薬事業を売却、2420億円

武田薬品工業のロゴ=東京都中央区(酒巻俊介撮影)
武田薬品工業のロゴ=東京都中央区(酒巻俊介撮影)

 武田薬品工業は24日、ビタミン剤「アリナミン」などを手掛ける一般用医薬品(大衆薬)事業を、米投資ファンドのブラックストーン・グループに売却することで合意したと発表した。売却額は2420億円。武田は今後、収益性の高い医療用医薬品に経営資源を集中させ、がんなどの創薬研究に注力する考えだ。

 売却するのは、アリナミンや風邪薬の「ベンザ」シリーズなどを手掛ける全額出資子会社の武田コンシューマーヘルスケア(東京)で、令和2年3月期の売上高は608億円、最終利益は86億円。来年3月31日をめどに全株式を譲渡する。売却後も製品は変わらず販売され、従業員の雇用も維持される見通し。買収には、大衆薬国内最大手の大正製薬も名乗りを上げていた。

 武田は昨年1月にアイルランド製薬大手のシャイアーを6兆2千億円で買収、連結売上高は3兆円超とほぼ倍増した。ただ、一方で有利子負債が5兆円超に膨らんだため、武田は100億ドル(約1兆600億円)規模の資産売却を表明し、非中核事業の売却を進めていた。大衆薬事業の売却は、その総仕上げとの位置づけになる。

 武田薬品工業 国内最大手の製薬会社。江戸時代の1781(天明元)年に大阪・道修町(どしょうまち)で和漢薬の商売を始めたのが起源。がんや消化器系疾患などを研究開発の重点領域とする。英製薬大手グラクソ・スミスクライン幹部だったクリストフ・ウェバー氏が平成26年に社長に就任し、海外展開を加速。31年に6兆円超で欧州医薬品大手シャイアーを買収した。令和2年3月期の連結売上高は3兆2911億円。

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