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「土用の丑」豊漁のウナギ稚魚、国内漁獲量は前年4・6倍 理由はつかめず…

絶滅の危険が依然として高いニホンウナギ(マリンワールド海の中道提供)
絶滅の危険が依然として高いニホンウナギ(マリンワールド海の中道提供)

 ニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」は年によって国内での漁獲量の振れ幅が大きく、東アジアからの輸入分と組み合わせて養殖に使っている。令和2年漁期(元年11月~2年4月末)は、日本だけでなく中国や台湾などを含めた東アジア全域でシラスウナギが豊漁に沸いた。国内漁獲量は、記録的不漁だった元年漁期の4・6倍に急増した。

 ニホンウナギは絶滅が危惧され、国際的な資源管理のため養殖業者が稚魚のシラスウナギを養殖池に入れる量(池入れ量)に上限を設けている。日本の池入れ量の上限は平成27年漁期以降21・7トンとなっている。

 水産庁のまとめによると、令和2年漁期のシラスウナギの国内漁獲量は17・1トンで、過去最低だった元年漁期(3・7トン)の4・6倍。これに輸入分の3・0トンを加えた2年漁期の池入れ量は20・1トンで、上限が設定された平成27年漁期以降では最大となった。

 シラスウナギは、漁獲されてから最終的に養殖業者に渡るまで多くの流通段階を踏むが、養殖業者が買い取った価格を示す「取引価格」の平均は令和2年漁期が1キロ144万円で、元年漁期(219万円)から3割超下落した。豊漁などが背景にあるとみられる。

 近年は不漁が続いていたシラスウナギが2年漁期は豊漁だった理由について、水産庁の担当者は「はっきりとしたことは分からない」と話す。日本人の食生活に不可欠なウナギだが、生態には謎が多く、シラスウナギの豊漁・不漁の根本的原因は判然としない。

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