PR

ニュース 経済

リニア計画、開業時期を再設定へ JR東海社長「9年中は難しい」

 JR東海の金子慎社長は15日、名古屋市内での定例会見で、トンネル工事をめぐって静岡県との対立が続いているリニア中央新幹線の開業時期を再設定する方針を示した。金子氏は計画してきた令和9年の開業について「難しいという見通しだ」と述べ、公の場で初めて目標通りの開業が困難になったことを明言。JR東海は今後、開業時期の再設定に必要な国土交通省への認可申請を行う。

 JR東海が目指してきた9年開業は国交省に提出している工事実施計画に明記されているため、開業時期の変更には国交省への再度の認可手続きが必要だ。

 金子氏は「今は9年開業が難しくなったという最初の時点で、しばらく時間を置かないと現実的には(認可申請は)できない。いつに(開業時期を設定)するのかという話とセットになる」と言及。認可申請時に新たな開業時期を明らかにする考えを示した。

 リニア計画をめぐっては、静岡工区のトンネルの準備工事着工に静岡県や県内自治体が反対し、静岡工区の本体工事着工の見通しが立っていない。静岡県の川勝平太知事らは静岡県を通らないルートへの変更を主張している。しかし金子氏は会見で「ルート変更はありえない。交通政策審議会で議論していただき、環境アセスメントも進めた。変えようとは思わない」と断言した。

 金子氏は9年中の名古屋までの開業が困難になり、19年の大阪までの延伸に影響が及ぶ可能性も指摘。「名古屋からできるだけ連続して工事を進める考えだったので、名古屋までの開業が遅れると大阪までの開業に影響が出る懸念を持っている」と述べた。東京・品川-大阪までの全行程の2%程度の静岡工区の対立が、ルート全体に影響を及ぼし始めた格好だ。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ